CFP過去問整理|2024第1回・問10C:非上場株式の評価(特例的評価方式)

CFP試験対策

はじめに

本記事はCFP試験整理用として、2024第1回・問10C (非上場株式の評価:特例的評価方式)をまとめたものです。
ケースは中会社のQY社の株式を、同族外の役員が3%(300株)取得する場面。配当還元方式の使い方と年配当金の求め方(記念配当の除外)を整理し、最後に1株価額を算定します。📝

本文の前提(要点)

  • QY社は中会社(L=0.60)。発行株式は10,000株、資本金等50,000千円1株あたり資本金等=5,000円。📊
  • 住吉家で100%支配の「同族株主のいる会社」。今回の受贈者は同族関係者ではない役員・議決権3%(5%未満)。➡ 配当還元方式で評価(少数株主の特例)。
  • 配当還元価額の基本:
    配当還元価額 = (その株式に係る年配当金額 ÷ 10%) × (1株あたり資本金等 ÷ 50円)。💡
  • 「その株式に係る年配当金額」は1株あたり資本金等を50円とした場合の金額記念配当・特別配当など将来継続が見込めない分は除外2.5円未満・無配は2.5円に読み替え。⚠️
  • 確認用に原則的評価方式(中会社)×少数株主補正80%の参考値も計算して比較します。📎

非上場株式の評価方式|全体図(CFP頻出)

🏁 評価方式の3本柱
原則的評価方式
類似業種比準+純資産価額を会社規模で配合。
対象:同族株主など

特例的評価方式
配当還元方式=年配当金を10%還元。
対象:少数株主(5%未満)・同族外

純資産価額方式
時価資産−負債を株数で割る。
対象:開業直後・赤字・清算見込み

🧭 方式選択フロー(超要約)
  1. 株主は同族関係者? → はい:原則的評価方式へ。
  2. 同族外で議決権5%未満? → はい:配当還元方式へ。
  3. 継続企業性に疑義(開業直後・赤字など)? → はい:純資産価額方式へ。
  4. 迷ったら:原則的評価の参考値と比較し、少数株主補正(80%)の影響もチェック。💡
🏢 会社規模での原則方式の配合
区分 主構成 特徴
大会社 類似業種比準方式 上場比較で収益・配当・純資産を反映。
中会社 類似業種比準+純資産価額(例:L=0.60などウエイト) 収益力と資産価値をバランス評価。
小会社 純資産価額方式中心 資産重視。赤字でも評価可能。

※ 会社規模の詳細判定は「従業員数」「資本金」「総資産」などの基準の合致数で決定します。試験では与件の数値にある“会社規模の判定結果”を前提として使うケースが多いです。📘

配当還元方式の要点(補足解説)

  • 年配当金額のつかみ方:直前期・直前々期などの普通配当の平均をベースにし、記念配当・特別配当は除外。次に「1株あたり資本金等=50円」へ換算してから計算に入れます。🧮
  • 下限の扱い2.5円未満や無配は2.5円に読み替え(継続性と簡便性のためのフロア)。⚠️
  • 式の見取り図

    ①年配当金(50円資本金ベース) → ②10%で割る → ③資本金等÷50円でスケール調整 → 配当還元価額 🎯
  • どの株主に使う?同族外×議決権5%未満の少数株主。試験では「役員だが同族外」「取得割合3%」などのキーワードが合図です。🔍
  • 原則方式との比較:検算として原則方式の少数株主補正(80%)を併記し、配当還元のほうが低ければそれを採用する流れが定番です。💡

結論

今回の1株あたり評価額は 4,500円(選択肢1) です。🎯

計算手順

① 株主区分の判定 🧭
受贈者は同族外の役員で、取得議決権は3%(5%未満)
➡ 評価方式は配当還元方式を用いる。


② 年配当金額(50円資本金ベース)の算定 💰
QY社の配当実績:
・直前期:普通配当 400円記念配当 600円
・直前々期:普通配当 500円
記念配当は除外し、普通配当の平均を取る。
平均:(400円+500円)÷2=450円
ただし式で用いるのは資本金等を50円とした場合の年配当金
450円 × (50円 ÷ 5,000円) = 4.5円


③ 配当還元価額の計算 🧮
配当還元価額 = 4.5円 ÷ 0.10 × (5,000円 ÷ 50円)
45円 × 100 = 4,500円(これが評価額)


[参考]原則的評価方式(中会社)×少数株主補正80% 📌
少数株主(5%未満)に対しては、原則的評価方式で求めた値に80%補正がかかる取り扱いがあります。
原則的評価額(補正前)(中会社の組合せにより算出)20,010円
⇒ 少数株主補正:20,010円 × 80% = 16,008円
比較:配当還元 4,500円 < 原則(80%後)16,008円 なので、配当還元方式 4,500円を採用

ポイント

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💡 ポイントまとめます
  • 同族外×5%未満配当還元方式で評価するのが原則。
  • 記念配当・特別配当は除外2.5円未満は2.5円に読み替え。⚠️
  • 年配当金は「資本金等=50円」ベースに換算してから式へ。
  • 確認用に原則方式×80%(少数株主補正)を計算し、低い方を採用。
  • 今回の答えは1株4,500円選択肢1。🎯

出典元

日本FP協会「CFP資格審査試験 過去問題」
https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/mohan.shtml

※本記事はCFP試験整理用として過去問題をまとめたものです。
実務や最新の税法適用を保証するものではありません。実際の株式評価や税務については、必ず最新の法令や公的資料をご確認ください。

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