はじめに
本記事はCFP試験整理用として、2024第1回・問10B 非上場株式の評価(原則的評価方式・中会社)をまとめたものです。
試験問題を通じて中会社の評価式と1株当たり純資産価額の求め方を整理し、最後に最も低い評価額の選択まで確認します。📝
本文の前提(要点)
- 評価対象は取引相場のない株式(QY社)。会社規模は中会社、L=0.60(比重)です。📌
- 中会社の原則は、類似業種比準価額×L+1株当たり純資産価額×(1−L)で評価(財産評価基本通達178・179)。
- なお、通達179(2)により、式中の「類似業種比準価額」を「1株当たり純資産価額」に置き換えて評価することも可能(より低い方を選べる)。✨
- 与えられたデータ:
・1株当たりの類似業種比準価額=17,000円 ⏱️
・純資産価額算定の基礎:
総資産(相続税評価額)A=350,000千円/負債(相続税評価額)B=150,000千円
総資産(帳簿価額)C=300,000千円/負債(帳簿価額)D=150,000千円
発行済株式数E=10,000株
結論
最も適切なのは 選択肢2(1株当たりの相続税評価額 17,460円)です 🎯
計算手順
📘 基本式(中会社|原則的評価方式)
1株当たりの相続税評価額 = 類似業種比準価額 × L + 1株当たりの純資産価額 × (1−L)
※ 通達179(2)により、式中の「類似業種比準価額」を「1株当たり純資産価額」に置換して評価することも可。
※ 通達179(2)により、式中の「類似業種比準価額」を「1株当たり純資産価額」に置換して評価することも可。
① 1株当たりの類似業種比準価額:17,000円 ✅
② 1株当たりの純資産価額を計算します 🧮
純資産価額 = (A−B) − { (A−B) − (C−D) } × 37% を Eで除す
= { (350,000千円 − 150,000千円) − [ (350,000千円 − 150,000千円) − (300,000千円 − 150,000千円) ] × 37% } ÷ 10,000株
= { 200,000千円 − [ 200,000千円 − 150,000千円 ] × 37% } ÷ 10,000株
= { 200,000千円 − 50,000千円 × 37% } ÷ 10,000株
= { 200,000千円 − 18,500千円 } ÷ 10,000株 = 181,500千円 ÷ 10,000株 = 18,150円
③ 原則式(中会社)で評価 ✍️
17,000円 × 0.60 + 18,150円 × (1−0.60)
= 10,200円 + 7,260円 = 17,460円
④ 置換評価の検討(通達179(2))🔁
式中の「類似業種比準価額」を「1株当たり純資産価額」に置き換えると:
18,150円 × 0.60 + 18,150円 × 0.40 = 18,150円
➡ 原則式17,460円の方が小さいため、17,460円を採用 ✅
ポイント
💡 ポイントまとめます
- 中会社はL=0.60で加重平均(類似×L+純資産×(1−L))。
- 179(2)により「類似→純資産に置換」評価も可。低い額を選ぶ。
- 純資産価額はA・B・C・D・Eの5要素と37%の控除がカギ。🧮
- 今回:純資産18,150円、原則式は17,460円でこちらが採用。
- 与件の「発行株式数」「相続税評価額ベース」「帳簿ベース」を取り違えない⚠️
出典元
日本FP協会「CFP資格審査試験 過去問題」
https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/mohan.shtml
※本記事はCFP試験整理用として過去問題をまとめたものです。
実務や最新の税法適用を保証するものではありません。実際の評価や税務については、必ず最新の法令や公的資料をご確認ください。
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